敬老の日が近くなると、どんな物をプレゼントすれば喜んでくれるのだろうと気になりますね。
お年寄りと言っても年齢層によってプレゼントの内容も随分変わります。
でも変わらないことは、孫から祖父母への贈り物が一番喜ばれるということ。
そしていつまでも健康に過ごして欲しいという家族の願いです。
80代の高齢者と実際の生活を通して感じたことを振り返りながら「お年寄りの健康に役立つプレゼント」を考えてみます。
敬老の日の定番プレゼントは本当に喜ばれるのか?検証してみた
敬老の日の定番プレゼントといえば
- スイーツ・お菓子
- お花
- 洋服
- お酒
が多いようで、どのアンケートや調査からも同じような結果が出ているようです。
でもこれらのプレゼントって本当にお年寄りに喜ばれると思いますか?
いいアイデアが思い浮かばないから、無難な贈り物でまとめちゃっているんじゃないでしょうか?
実際にお年寄りはどんな風に感じているのでしょう?
早速ウチのおばあちゃんに聞いてみました。
敬老の日の定番プレゼント スイーツ・お菓子
スイーツは喜んでいました。ウチのおばあちゃんはお菓子大好きです。
だからスイーツも大喜び。
でも祖父母へのお菓子のプレゼントはちょっと気を付けて欲しいことがあります。
それは体重への配慮です。
敬老の日の定番プレゼント お花
残念なことに、うちのおばあちゃんはお花には興味が無いようでした。
花より団子なんですね。残念。
敬老の日の定番プレゼント 洋服・アクセサリー類
洋服は難しくて、好みの服やアクセサリーならすごく喜びます。
でも好みでないものは貰っても嬉しくないとはっきり申しております。
あくまで、うちのおばあちゃんの意見ですよ。
敬老の日の定番プレゼント お酒
お酒はスイーツと同様に健康への配慮が必要なので安易にプレゼントに選びづらい商品です。
また加齢とともに酒量に注意しているケースも少なくありません。
お酒をプレゼントするときはお酒だけを贈るのではなく、ホームパーティーを開いてその場で一緒にお酒を楽しむようにすると喜ばれますね。
うちのおじいちゃんはこのパターンで大喜びしていました。
お年寄りへの定番と言われているプレゼントについてあらためて検証してみると、贈る側と貰う側で若干の意識のズレがあるようです。
高齢者へのギフトは健康への配慮が必要な点を忘れてはいけませんね。
健康を考えた敬老の日プレゼントの選び方
敬老の日のプレゼントを選ぶコツは贈る側の都合ではなくプレゼントを貰うお年寄りの気持ちと健康を考えてあげることです。
お年寄りは家族からの贈り物はどんなものでも喜んでくれます。
でも、そのプレゼントに込められた気持ち、特に健やかに長生きしてねという気持ちが嬉しくて喜んでくれるのです。
プレゼントに込められた気持ちをちょっとした物語にしてメッセージを添えると、いつまでも形に残って一層嬉しく感じますね。
人生経験の豊富なお年寄りはプレゼントに込められた家族の気持ちにきっと気付いてくれるものです。
お年寄りを敬う敬老の日だからこそ贈りたい、健康に配慮したプレゼントを私の経験も交えてまとめます。
お孫さんからの手作りプレゼント
手作りのプレゼントというのは特にお孫さんから贈られるケースが多いと思いますが、子供から贈られた手作りプレゼントを手にした時のお年寄りのにこやかな表情は本当に幸せそうです。
とても喜ばれる手作りのプレゼントをお年寄りは必ず飾ります。
テレビの近くとか、ときには家の柱に画びょうで打ち付けたりして、いつでも見える場所に飾るのです。
だから、お年寄りに手作りプレゼントを贈るときは飾り方に配慮した作り方が重要になります。
例えば、お孫さんが描いた似顔絵などは喜ばれる定番です。
似顔絵を手作りするときにはおじいちゃんとおばあちゃんだけを描くのではなくて、その絵の中にお孫さん自身も描くととても喜ばれます。
お年寄りだけの似顔絵よりも同じ絵の中にお孫さんたちもいることが嬉しいのです。
手作りの絵をプレゼントするときには「額」に入れてあげましょう。
額に入れると飾り易くなりますし、プレゼントするときも見栄えがします。
笑うということは免疫力を高める効果があるそうです。
不機嫌でいるよりも穏やかな気持ちで過ごした方が健康に良さそうですよね。
いつでも目に見える場所にお孫さんからの手作りプレゼントがあるだけで穏やかな気持ちになって、免疫力も向上するかもしれません。
フォトブックをプレゼントする
フォトブックはプレゼントの定番ですね。
最近はいつでもどこでも写真や動画を撮れますし、スマホでの写真加工も容易になった関係で写真の溢れた世の中になりました。
大量に写真があることで、フォトブックを作るときは写真選びに一番苦労します。
敬老の日のプレゼントとしてフォトブックを作るときは、お孫さんの普段の様子がよく伝わる写真を選ぶと喜ばれます。
お孫さんの笑顔が多いフォトブックを見ているときは、お年寄りの表情もニコニコしていますよ。
そしてフォトブックと一緒にフォトフレームに入った写真を付け加えることもお忘れなく。
どこにでも飾れるフォトフレームはきっと喜ばれると思います。
出来れば少し大きめの写真を添えると目の弱ったお年寄りでも安心ですね。
高齢者は足が弱くてお孫さんと同じように歩けないので一緒に旅行することがままなりません。
プレゼントするフォトブックには是非テーマパークでの楽しかった一コマをプレゼントしてあげてください。
観光地などで楽しそうに写真に写ったお孫さんの姿を見ると、まるで自分もその場にいるかのように感じるらしいのです。
目の健康を守るサングラス
お年寄りとサングラスって奇異な組み合わせだと感じますよね。
でも白内障の手術後はサングラスが必要になるのです。
もし白内障の手術をしたご家族がいればサングラスのプレゼントはおススメです。
手術前は何かと心配しますが、手術が終わってしまうと無関心になりがちです。
そんなときに手術後の体調を気に掛けてくれたということがお年寄りにとっては何より嬉しいことなのです。
白内障の手術の影響で光に弱くなってしまったお年寄りの目の健康のために、サングラスは大切なアイテムなのです。
毎日の計測を考えた血圧計
血圧は毎日計測してこそ意味のあるデータです。
既に持っているというお年寄りも多いと思いますが、加齢とともに衰える握力の影響で使い慣れているはずの血圧計をうまく操作できないということもあるのです。
うちのおばあちゃんが血圧計を使わなくなった理由はこれでした。
お年寄りの都合に合わせた血圧計をプレゼントして毎日の健康維持に役立てて貰いたいです。
また血圧計には寿命があります。
特に腕帯(カフと呼ばれる)は本来消耗品ですので、古い血圧計を使っているお年寄りにはあらためてプレゼントしてもいいですね。
お年寄りの健康を足元から支える靴下
敬老の日のプレゼントの定番として登場する「洋服」は好みがあるので選び方が難しいです。
でも靴下なら好き嫌いが出づらいアイテムですよね。
お値段もお手頃でお孫さんのお小遣いでも十分用意できます。
小さくてラッピングも簡単に出来てメッセージカードも添えやすい。
また、お年寄りにとっての靴下は転倒事故のリスクを減らすという観点からも重要な衣料品なのです。
そんな気持ちも是非一言添えてプレゼントしてあげてください。
毎日の健康的な生活を気遣ってくれるその配慮に、お年寄りはきっと喜ばれますよ。
健康的にしっかり歩ける靴
靴は実際に履いて選ぶことが第一ですが、お散歩での使用がメインのお年寄りの靴はそれほどサイズに厳しくなくても大丈夫。
「しっかり歩いていつまでも健康でいてね」というお孫さんからのメッセージを添えて靴をプレゼントすれば、毎日のお散歩も楽しくなることでしょう。
お年寄りにとって毎日のお散歩はとても大切なトレーニングです。
足腰が弱くなってすっかり出嫌いになってしまったお年寄りには効果絶大なプレゼントですね。
オヤツ代わりに食べられる健康食品
そもそも健康食品は好みが強く出る商品ですし、高齢者は既にお気に入りの商品があったりすると新しい健康食品には興味を示さないことが良くあります。
ただ、野菜ジュースのような飲料やヨーグルトなどのようにオヤツ代わりに食べられる健康食品であればハードルは低いでしょう。
様々な基準のある健康食品の中でも、特定保健用食品(いわゆるトクホ)として承認されている製品はその有効性について科学的根拠が明らかにされているので、プレゼントの際にも「ありがたみ」を説明しやすいです。
野菜ジュースはお中元の贈答品としても定番商品ですから、敬老の日のプレゼントに選んでも喜ばれる贈り物ですね。
医食同源という言葉もあるように食生活を通してお年寄りの健康を気遣う贈り物です。
「膝が痛い」とか「お通じが悪い」といったお年寄りが呟く日ごろのボヤキを改善してくれるような健康食品を贈るときっと喜ばれるはずですよ。
まとめ:敬老の日のプレゼントを贈るときに忘れないで欲しい健康への気遣い
敬老の日のプレゼントを選ぶときに一番大切なことは「お年寄りの健康に配慮する気持ちを忘れない」ということ。
どんなプレゼントを贈ろうかという視点より、どんな気持ちを贈ろうかが大切。
お年寄りは贈られたギフトに込められた贈り手の気持ちを敏感に感じ取るものなのです。
そしてその気持ちに共感できるときに一番喜んでくれます。
敬老の日のプレゼントには、それを贈る人の気持ちも一緒に添えてあげることが一番喜ばれる贈り物かもしれませんね。