白内障はお年寄りに多い病気です。
80歳を過ぎるとほとんどの人が発症する白内障。
ウチのおばあちゃんも数年前に白内障の手術をしました。
幸い大きなトラブルもなく手術後の経過も良好。
ただ白内障の手術を受けた後、サングラスをかけるようになりました。
白内障は手術で治します
白内障という目の病気は特別に珍しい病気でもなく、ある程度年齢を重ねれば誰でも罹患する病気です。
ウチのおばあちゃんがお世話になっているデイサービスでも、何人ものお年寄りが白内障の手術を受けていました。
珍しくない病気とはいえ放っておくと失明という重大な事態に発展してしまいますので、しっかりと治療しなければなりません。
白内障の治療方法は薬か手術のみで、根治するためには「手術」しかありません。
おばあちゃんは白内障の手術を嫌がって、なかなか受けることを決断できませんでした。
白内障の手術を受ける前には担当のお医者さんから口頭で説明をしてもらいます。
そして手術の様子をビデオで見るのですが、これが臨場感溢れる映像でちょっと素人が正視するには酷な映像です。
案の定、おばあちゃんも目を背けてしまって、まともに見ていません。
これは益々手術を嫌がるんじゃなかろうかと心配でした。
眼科から帰宅後に手術の予定日や事前に用意しておく物、当日の段取りなどを話し合います。
明らかにナーバスなおばあちゃん。
白内障の手術は日帰り
手術というと必ず入院するような印象ですけど、白内障の手術は日帰りで済みます。
あらかじめ予約していた時間に病院に到着すると、そのまま手術室へ。
麻酔は点眼で済む局所麻酔です。
手術時間は20分ほど。
ビビりまくっていたおばあちゃんですが、手術室から出てきたときはすっかり元気になっていました。
手術後は目に眼帯をして、翌日の検診まで過ごします。
手術当日はお風呂に入れないので、お風呂大好きおばあちゃんにとっては辛かったかもしれません。
お風呂だけでなく、洗顔も出来ないので気持ちがますます塞いでしまいます。
ただ手術や術後の痛みは全くないようでその点は救いでした。
白内障の手術は片目ずつ行います。
片方の治療が終わってから2週間ほど間をおいて、もう片方の目の手術です。
ちょっとの手間ですが、手術を嫌がるおばあちゃんを漸く説得して手術にまで漕ぎつけて2回も手術をして、お陰様で失明の危機から解放されました。
病院の予約には時間がかかる
ウチは眼科の病院で手術を受けました。
その病院は私の地元でも大きな眼科でいつも混んでいます。
白内障の手術を受ける時も予約を確保するのに随分と時間が掛かりました。
病院にもよりますが、白内障の手術はどちらの医療機関も込み合っているようで予約が取りづらく通院には苦労しました。
白内障の手術後はサングラスが必要
白内障の手術を受けると視界が開けて世界がとても明るくなるという話を良く聞きます。
けれども、ウチのおばあちゃんの場合は予想していたほど世界は明るくならなかったようで、ちょっとがっかりしていました。
ただ、やっぱり多少は明るく見えるようで、眩しい感覚に目をシバシバさせます。
白内障の手術後に外出する際は、当分の間サングラスをした方が良いというお話を事前にお医者さんから貰っていました。
手術後は眩しく感じるので、その対策としてあらかじめサングラスを用意しておいた方が良いです。
ウチもサングラスを購入しようとメガネ店におばあちゃんを誘ったところ、
「サングラスぐらい持ってるわよ。」
と言うではありませんか。
家族はおばあちゃんのサングラス姿など一度も見たことが無かったので本当に持っているのか心配でした。
手術前に確認して置けばよかったのですが、準備に忙しくサングラスの件はおばあちゃん任せです。
そして手術後、初めての外出という時におばあちゃんが取り出したサングラスは家族一同を一瞬で黙らせてしまうほどのインパクトがありました。
そのサングラスは一言でいえば「The 昭和」。
昔フィンガーファイブという一世を風靡したバンドがあったことをご存知でしょうか?
フィンガーファイブのボーカルがトレードマークにしていた顔の2/3を覆うかのような大きなレンズが特徴の特大のサングラス、トンボメガネというのか、そんなデザインのサングラスをかけているではありませんか。
しかも何故かレンズの色が紫色という。。。。
おばあちゃんの無双ぶりに脱帽です。
お年寄りのためのサングラス選び
白内障の手術をした高齢者がサングラスを欲しがるケースは多くて、それは手術後に感じる眩しさを軽減するために必要とします。
若い人はサングラスをファッションの一部として選びます。
でも、お年寄りのサングラスを選ぶ際には高齢者特有の事情に配慮して選ぶと良いでしょう。
しっかりと紫外線を防ぐモデル
サングラスには紫外線を防ぐという機能があります。
紫外線は目に良い影響を与えることはないそうです。
この性能は「紫外線透過率」という数値で表現されているので、サングラスを購入する際にはしっかりと紫外線をカットしてくれるモデルを選びましょう。
明るさをコントロールする
白内障の手術をすると網膜に届く光量が増えます。
あまりにも強い光は網膜に悪影響を与える可能性もあるので、しっかりと光の量をコントロールしなければなりません。
但しあまり暗いモデルを選ぶと高齢者の場合は日常の使い勝手が悪くなってしまいます。
高齢者は若者のように強い日差しの下で過ごすことは多くありませんので、適度な色のレンズを選びましょう。
お年寄りでもサングラスのデザインは大切
ウチのおばあちゃんは家族を一瞬で沈黙させてしまうような奇抜なデザインのサングラスを持っていました。
それもありなのですが、サングラスを使う人に一番似合うデザインを家族みんなで選んであげるのが良いと思います。
まとめ:高齢者のサングラスはファッションではなく健康のため
白内障という病気を治療することによってサングラスが必要になるなんてこと、全く知りませんでした。
高齢者のサングラスはファッションのためではなく健康のために必要な、とても大切なアイテムなんですね。
どんなものでも大切に使うお年寄りは古くなったサングラスでも捨てずに使い続けます。
でもファッションではなく健康を維持するために必要なサングラスですからレンズが傷ついていたり紫外線を防ぐ能力が衰えていたりしてはいけません。
お年寄りが愛用しているサングラスのレンズを時々点検して、必要であれば新しいサングラスをプレゼントしてあげるのもいいですね。