大学受験 親に出来ることをしっかり把握してサポートすれば9月からでも間に合う

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子育て・受験・進学
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運動部に所属していたウチの子どもが本格的に大学の受験勉強を始めたのは9月に入ってからでした。

大学の受験勉強を9月から始めて間に合うのかとても不安でしたが、悪くない結果に落ち着いて一安心しています。

9月から本格的に受験勉強を始めるとセンター試験の始まる1月までの期間は4カ月程度です。
たった4ヶ月ですが、諦めることはありません。間に合います。

但しこの短期決戦を乗り切るためには親も全力で受験生をサポートしなければなりません。

ウチの子供が9月から始めた大学受験対策の経験を振り返りながら、受験生を持つ親に出来ることと心構えをまとめます。

大学受験の仕組みが昔と今では全然違う

21世紀の大学受験は受験制度がとても複雑で難解です。
親世代の感覚で現代の大学受験を考えると失敗します。

親に出来ることは、大学受験に出願するまでの制度や仕組みをしっかりと理解して受験勉強以外の事務作業の部分を全面的にサポート&バックアップすることです。

センター試験をはじめとした大学受験制度は本当に難解で、この部分を親がしっかり把握していないと受験生である子どもと話が噛み合いません。

また大学受験の出願に至るまでの事務作業や手続き、受験料の振り込みといったお金の問題など大学受験と直接関係の無い雑用が膨大です。

この煩わしい「受験雑用」から受験生を解放してあげることが親に課せられた最大の任務です。

特に8月、9月から本格的に受験勉強を始めた受験生の場合、残された短い時間を如何に無駄なく過ごせるかどうかは大学受験の成否を左右する重大な課題となります。

夏休み中に受験勉強を始めない子供を憂う親の気持ちも痛いほどわかります。でも間に合うから諦めないで。

大学受験に関して親が出来るサポートは9月からが本番です。
まずは大学受験の仕組みをしっかりと把握することから始めましょう。

大学受験に関する学校からのプリント類は必ず目を通す

いつまでも大学受験に向けた受験勉強を始めない子供を見ると焦りますよね。
ウチもそうでした。

夏になっても部活を引退せずに、最後までやり切ったウチの子供が大学受験のための勉強を始めたのは9月からでした。
9月までは部活に関連したことばっかりに夢中になっていたのです。
子供の鞄の中は運動道具ばっかり。

そんな夏休みのある日、子供の鞄を掃除していると学校からのプリントや配布資料が山ほど出て来るではありませんか。

その殆どが大学受験に関する資料でした。
しかもその資料に書かれていることの大半はセンター試験をはじめとした大学受験制度の説明でした。

まずその量の多さに驚きましたが、何よりも解りづらくて難しい受験制度に圧倒されてしまいます。
親の世代の大学受験をイメージして子供の大学受験に挑むと失敗するという理由がよくわかりました。

学校から配布される大学受験に関するプリント類は大学受験に勝つための情報の宝庫です。
どうせ学校から配布される資料に有益な受験情報なんてあるわけない!なんて決めつけてはいけません。

学校の先生がまとめてくれたプリントは大学受験制度を全く理解していない親が最初に読むべき資料として、とても秀逸です。
この学校からの配布物をしっかり理解した上で、それでも解らないことは学校に問い合わせても良いですし、同級生の親に教えてもらってもいいのです。
学校から配布されるプリント類は同級生の親であれば一読している可能性が高いので、ここを切っ掛けに情報交換も出来るようになります。

同じ学校に通う親同士のコミュニケーションが始まるのです。

大学受験には親が使うパソコンが必ず必要

最近の大学受験は入学願書の取り寄せから受験の申し込みまで、全てインターネットで行います。
昔のように紙ベースで進められるとは思わない方が良いです。

パソコンが無くてもスマホで出来ると考えるかもしれませんが、スマホの小さな画面で全ての手続きを滞りなく終わらせるのは至難。
それほどに受験に関する事務手続きは煩雑で複雑ですし、万が一の間違いがあると取り返しがつきません。

実際にウチの子供の同級生でも、受験予定の大学に対する手続きを親が忘れていて受験出来なかったという笑えない話がありました。

パソコンが必要な理由は申し込み手続きのためだけではありません。
スケジュール管理や受験予定の大学への出願状況の管理など多岐に渡ります。

エクセルのような表形式の資料を作成して管理しないと全てを把握しきれないほどなのです。
スマホで済まそうとせず、全体の状況を俯瞰できる大きな画面で絶対にミスの起こらない環境が必要なのです。

そのためにはパソコンが最適だと言えます。

ネット出願の普及

インターネットを利用したネット出願が多くなりました。

でもネット出願しかできない大学もあるし、ネット出願が出来ない大学もあって混在した状況です。

ネット出願のできる大学あるいはネット出願しかできない大学は手続要綱もネットで読むことができるのですが、手続要綱は何ページにも及ぶのでとてもスマホでは読めません。
パソコンから一度プリントアウトしてじっくりと読み込んでください。
大切なことがたくさん書かれています。

入学願書ひとつにつき、説明を熟読して必要事項を入力して入力内容に間違いがないか確認してとやるのは結構な手間と時間がかかります。

これを受験生にやらせるのは時間がもったいないので、ここは是非親がやってあげましょう。

大学受験 全ての志望校と志望学部を把握しスケジュールすること

大学受験は高校受験と違って受験する学校も桁違いに多く、更に学部や学科ごとに受験をするので親が把握しておくべき事柄はとても多くなります。

志望する大学と志望する学部、更に志望学科まで含めて受験のスケジュールや入学願書に関することを理解しなければなりません。

同じ大学でも学部や学科が異なるとそれぞれ別個の大学受験として認識する必要があるのです。

子供が志望する大学は目標大学(本命)、実力相応大学、安全圏大学(滑り止め校)と分類されます。

それらの各大学が更に学部・学科に細分化されて、それぞれ受験日が異なります。
よくあるケースではA大学の文学部の受験日とB大学の文学部は受験日が同じ日程なので両方の大学を志望することは出来ないということが起ります。

この辺の事情は親がしっかり把握しておかないと子供から志望大学に関する相談を受けたときに適切なアドバイスも出来ません。

子供から受験を検討している大学について相談されたときに、他の受験予定大学とのブッキング状況などと即答できるくらいの準備は必要なのです。

私立大学は受験機会が何回もある

私立大学の場合は、ひとつの大学を受験するチャンスが何回かあります。
同じ大学の同じ学部を異なる入試方式で複数回受験するチャンスがあるのです。

複数の学部・学科に出願できる大学もありますし、1学部しか出願できない大学もあります。
更に複数学科を受験すると受験料が割引になる大学もあります。

子供の志望する大学・学部への受験機会は多いに越したことはありません。

特に夏休みを過ぎてから本気になった受験生の場合、入試前日まで学力が伸びるんです。
受験する度に学力が伸びるという信じられないようなことが実際にあるので、同じ大学・学部への入試機会が何回もあれば可能な限り受験させてみると一発逆転があり得ますよ。

最近の大学受験はこの辺のシステムがとても複雑なのですが、こういったことは親が把握して子供にアドバイスできるように準備しなければなりません。

大学受験のスケジュールを立案する

受験したい大学をすべて受験できるかというと、そうはなりません。

例えば志望する大学・学部の受験日が重なると、そのどちらかは受験を断念しなければなりません。

また受験当日は親が思う以上に受験生は疲労します。

大学受験が2日続いたら少なくても1日は空けて休養に当てるべきで、3日連続や4日連続など過密なスケジュールは疲労も蓄積しますし、気持ちの切り替えも必要になるので避けるのが得策。

連続して受験をする際に、第一志望校の受験日が3日目や4日目になるスケジュールも避けたいです。
受験スケジュールの立案で更に戦略を練るならば、受験生の気持ちを考えて精神的な余裕を持たせてあげたいですね。

受験の日程は安全校から難関校へと進んでいくのが理想です。
まずひとつでも合格を確認してから志望順位の高い大学の受験に臨ませてあげれば受験に挑む際にリラックスして力を出し切れるはずです。

このように様々な事情を考慮すると全てのスケジュールを立案するのはもう、売れっ子アイドルのマネージャー並みのスケジュール管理能力が要求されるのです。
これは受験生の仕事ではなくて親がやらなければいけないことなのです。

大学受験にまつわるお金の問題

大学受験に見事成功して合格通知が届くと、次は入学金の納付があります。
早々に第一志望校の合格が決まれば入学金の納付に頭を悩ませる必要はありません。

しかし世の中そんなに上手くいきません。
滑り止めで受験した大学ほど合格発表が早かったりします。

合格発表の早い大学は入学金の納付締切日も早いことが多く、上手に調整しないと複数の大学に納付金を納める羽目になります。

入学しないかもしれない大学に入学納付金だけを納めるなんて酔狂なこと、出来ないですよね?
かといって納付金を怠ると合格が取り消されてしまいます。

受験する大学を決める時には、この入学納付金の支払い期日までも視野に入れて決めなければなりません。
せっかく合格しても、他の併願大学との兼ね合いで絶対に入学はあり得ないなんてことになるかもしれません。
そうなると受験費用も無駄ですし、受験した子供の労力も無駄になってしまうのです。

まとめ:大学受験は最後の子育てだと思って全力でサポートする

大学受験は親世代の頃とはすっかり様変わりしています。

自分の経験値を元にした大学受験に対するイメージを捨て去って、現代の大学受験にしっかり向き合いましょう。

まずは親の意識を変えることが大切。
そして親に出来ることではなく、親がやらなければいけないことがたくさんあります。

激烈な大学受験に立ち向かう子供を孤立無援にせず、強烈に後方支援すること。

そのためにまず受験の仕組み、システムを親が把握しましょう。
大学受験に関する資料・情報は子供が学校から持ち帰るプリント類に記載されています。

親がサポートすれば9月からでも大学受験は間に合います。
諦めずにしっかりと受験に向き合って、1月のセンター試験に挑んでください。

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