複雑な大学受験制度や予備校の選定など、大学受験を控えた高校生を持つ親御さんの不安は察するに余りあります。
親として子供の大学受験を経験しましたが、志望大学の決め方や予備校の選定など、正解の無い難問と格闘する毎日を過ごしていました。
予備校にも通わず、手探りを続けながら自宅学習だけで迎えた大学受験で、なんとか現役合格出来た背景には、スタディサプリの利用が大きく影響したと感じています。
親世代には縁遠い「eラーニング」のスタディサプリは大学受験に効果があるのか？
その体験記をお伝えします。
スタディサプリとは
スタディサプリ
とは、株式会社リクルートが運営するeラーニングサービスで、オンラインで提供される「学習塾」です。
塾講師の講義がインターネットを通じて配信され、自宅に居ながら、塾の講義を受講できるというサービスです。
インターネットを使ったサービスなので、ネットワーク環境とパソコンやスマートフォンなどのデジタル機器があれば、外出先でも講義を視聴出来るという特徴があります。
スタディサプリを始めたきっかけ
ウチの子供がスタディサプリを使い始めたきっかけは、通っている高校からの勧めでした。
公立高校が推薦する塾として、株式会社リクルートという民間企業が運営するスタディサプリを勧められたのです。
公立の高等学校が、私企業の運営するeラーニングサービス「スタディサプリ」を勧めることに、少々戸惑いもありました。
しかし、進学担当教諭からのプッシュや高校を通してスタディサプリを申し込むと団体割引が適用されるなどのメリットもあり、スタディサプリを利用することに決めたのです。
スタディサプリのメリット
eラーニングというインターネットを活用した勉強の手法である「スタディサプリ」を実際に使ってみると、様々なメリットを感じることが出来ました。
スタディサプリの費用は予備校に比べて段違いに安い
大学受験を控えた現役高校生は、予備校に通うことも多いと思います。
大学受験予備校で親が悩むのは、何と言っても費用の問題でしょう。
スタディサプリの場合、塾や予備校と比較して、必要な費用は格段に安く、月額980円の定額です。
年会費や初期費用など、入塾に付随する追加負担もありません。
また、料金の構成も単純で、月額980円のベーシックコースと月額9,800円の合格特訓コースの2種類のみというわかりやすさも親にとってはありがたく、利用前にサービスの複雑さに悩む必要がありませんでした。
圧倒的に授業数が多いスタディサプリ
月額980円のベーシックコースで視聴できる講義の動画は、5教科18科目4万本。
これらが全て見放題で、月額980円という価格になっています。
大学受験の場合、志望大学や学部学科によって受験科目が変わるので、5教科18科目も要らないと感じるかもしれません。私もそうでした。
でも、現役高校生の大学受験は、出願間近まで、志望大学や学部学科が定まらないことがあります。
昨日まで私立文系を希望していたのに、急に理系に興味を持ち始めるなんてことがあるのです。
5教科18科目4万本の講義動画を自由に視聴できるという仕組みは、進路が不安定な現役高校生の大学受験にとってありがたいシステムなのです。
予備校に通うための間接的な費用を節約できるスタディサプリ
自宅から離れた予備校に通うには電車やバスを利用しますが、スタディサプリは自宅で勉強するので交通費は不要です。
またおやつ代などのお小遣いも不要です。
自宅ですから食事やおやつなども親が管理できます。
予備校に通う経費も、毎日のこととなると見過ごせない金額になってしまいます。
交通費のような間接的な経費を、大学受験のために本当に必要な予算に振り向けられるというメリットが、スタディサプリにはありました。
自宅学習のスタディサプリは荒天や交通機関の乱れとも無縁
近年は台風が多く、交通機関にも大きな影響が出ています。
台風などの荒天では予備校までの通学も大変ですが、自宅学習ならそんな心配は無用です。
大雪でも大雨でも強風でも、交通機関の乱れも関係ありません。
また夜遅くに外出するようなことも無いので、特に女子高校生などは安心できます。
オンラインで提供されるeラーニングだから場所と時間に縛られず受講できる
スタディサプリは、インターネット接続可能な環境と、動画を視聴出来る機材があればどこでも受講できます。
スマートフォンでも受講できるのです。
スマートフォンで予備校の講義を受講出来るのは実際に体験してみると大変便利で、電車の中や図書館など、時と場所を選ばない利便性は素晴らしいものです。
現代の高校生は、片時もスマホを手放しません。
そんな現役高校生たちのちょっとした隙間時間が、大学受験のための勉強時間に変貌するのです。
受験直前のインフルエンザ感染リスクを低減
大学受験シーズンは、インフルエンザの流行期でもあります。
大学受験を控えた高校生のいるご家庭では、インフルエンザに神経質になることでしょう。
我が家でも、子供が大学受験を迎えた年は、家族全員でインフルエンザの予防接種を受けました。
人混みや繁華街への外出をなるべく避けることも、インフルエンザを予防する方法として有益です。
大勢の受験生が一つの部屋に集まる形式の講義では、インフルエンザのような流行性疾患に罹患するリスクも高くなって、親としても気が気ではありません。
自宅学習が出来るスタディサプリは、インフルエンザ感染のリスクについても安心感を得られました。
従来の予備校スタイルが苦手な受験生に勧められるスタディサプリ
大学受験のための予備校は、現役高校生も浪人生も一つの講堂に集って、集団で授業が進みます。
この形式は、自分のペースで勉強を進めたいタイプの受験生には不向きな授業形態です。
ウチの場合、マイペースに大学受験の勉強を進めたいタイプだったため、予備校で行われる集団向けの授業には向きませんでした。
自分の好きな時間に好きな場所で講義を視聴できるスタディサプリを利用することで、集団で行われる授業へのストレス緩和に繋がりました。
更に、講義の中で理解できなかった部分を、何度でも見直しが出来き、苦手分野の克服にも役立ちました。
スタディサプリのテキスト
スタディサプリは標準でテキストがついてきません。別売りなのです。
別売りのテキストを購入しても良いのですが、スタディサプリのテキストはPDF形式のファイルが無料で提供されています。
このPDFをダウンロードして自宅で印刷すれば、テキストとして利用できます。
自宅で印刷できるので、必要なときに必要な場所だけを印刷することで、持ち運びにもちょうど良いサイズの冊子に出来ます。
スタディサプリを利用するために必要な準備
eラーニングサービスのスタディサプリを利用するためには、インターネットに接続できる環境が必要になります。
更に、動画を視聴するためのパソコンと、テキストなどの資料を印刷するためのプリンターが必要です。
スタディサプリ向きのパソコン
自宅でスタディサプリを利用する場合は、画面も大きく操作もしやすいデスクトップ型パソコンが便利です。
ただ、現役高校生の場合、学校の自習時間などにスタディサプリを視聴する機会が多くあります。
なので、学校への持ち運びに便利なノートブック型パソコンを用意すると、スタディサプリの強みを存分に活かせます。
ウチの場合は、11.6インチのモニターを持つWindowsのノートブックパソコンを準備しました。
軽くて持ち運びに便利なサイズ、更にバッテリーの持続時間も十分で、大変重宝しました。
スタディサプリのテキストを印刷するプリンター
スタディサプリは、標準ではテキストが無く、PDF形式のファイルをダウンロードして使用します。
このPDF形式のテキストは、書き込みも出来るように、印刷した方が受験勉強向きです。
印刷に使うプリンターは、レーザープリンターがおすすめです。
文字の多い印刷物の場合、レーザープリンターはインクジェット方式のプリンターに比べて、印刷速度も速くクオリティも高いプリントが出来るからです。
A4サイズの印刷が出来る、小型のレーザープリンターは安価な機種があるので、購入にかかる費用的な問題も少なく済みます。
更に、インクジェットプリンターに比べて、インク代（トナー代）が安価な点も見逃せません。
大学受験対策の講義を980円で受講出来るスタディサプリは試す価値十分でした
月額980円という安価な価格で、大学受験対策用の講義を受講できるスタディサプリは、十分に試す価値のあるeラーニングサービスだと言えます。
初期費用も年会費もないのですから、気に入らなければ退会（スタディサプリを退会したいです）すればいいのです。
予備校や塾が嫌いなウチの子供が、大学受験を終えるまでスタディサプリを続けられたのは、その自由な講義スタイルがあったからこそでした。
肝心の講義の質についてはどうかというと、大学生活を謳歌している我が家の子どもが、スタディサプリ受講時に使っていたテキストを未だに捨てず、時々押入れから引っ張り出している姿を見ると、その質も高いものだったのだろうと推測しています。
大学受験のための予備校選びは、体験授業や予備校への入学手続きなど、大学受験とは直接関係ない、間接的な雑用に時間を取られることが少なくありません。
高校生活の最後の思い出作りにも忙しい現役高校生の場合、とにかく時間が足りません。
少しでも効率的な大学受験勉強に、自宅で学習できるスタディサプリは利用して損を感じないサービスでした。
高校生の勉強をサポートする高校生用のスタディサプリ。
