毎年4月ころになると庭にある梅の木にアブラムシがつきます。
梅の花が終わって、梅の若葉が出そろった頃になると必ずアブラムシがついてしまいます。
梅につくアブラムシは放置するとあっという間に増えて、楽しみにしている梅の実が育たなかったり落ちてしまったり梅の葉がみんな縮れてしまったりと悪い事ばっかりです。
2016年もアブラムシの季節が来ました。
梅の木でアブラムシを見かけたらすぐに対処するのが被害を抑えるコツです。
過去何度か施したアブラムシ対策とその効果の記録です。
アブラムシはとても小さな虫ですが大量に発生するので、気付いた時には梅の葉や茎にびっしり集っている事態になります。
あまりにも大量のアブラムシはちょっとグロテスクで近付き難くなってしまい、見なかったことにしたくなります。
こうなってしまうとアブラムシを放置してしまうのですが、アブラムシの被害は甚大で梅の葉が縮れてしまい最後には葉が枯れてしまうのです。
一度縮れてしまった葉は元に戻ることは無く、縮れたままか枯れてしまうかどちらかです。
多くの葉が弱ると梅は元気を無くしてしまい、梅の実が育たなくなってしまいます。
酷くなると梅の実が大きくならず落果するほどの被害を被ります。
梅の実は自家製梅干しや梅ジュース、梅ジャム、梅酒などバリエーション豊かな恩恵を与えてくれますので、スーパーで購入すると意外に高価だったりしますし、ここは梅の収穫に向け頑張りどころです。
アブラムシ対策に試した3つの方法
梅の木につくアブラムシ対策ですが、自家製無農薬というキーワードに惹かれて殺虫剤の使用には消極的でした。
しかし。。。。
アブラ虫の勢い侮るなかれ、無農薬なんて安易にできません。
無農薬野菜のお値段が高い理由が良くわかります。
水の勢いで吹き飛ばす
アブラムシは大量に発生しますが、元来が生命力の弱い虫です。
地面に落ちてしまうと死んでしまうそうです。
だから梅の木についたアブラムシは水道水を吹きかけて飛ばしてしまえばいいのです。
これ、意外に効果あります。
アブラムシは面白いように梅の木から駆除できるのです。
但し、この水鉄砲療法には副作用もあります。
それは庭が水浸しになるということ。
我が家の梅の木は土地の西側のちょっと陽当たりのよろしくない場所に植えられいます。
水はけもイマイチ良くない。
なるべく水気を遠ざけておきたい場所なのです。
南向きの日当たりのよい場所なら水やりも兼ねて一石二鳥な方法なのですが、我が家の場合はちょっと条件が整いませんでした。
しかも、駆除できたように見えたアブラムシが短期間で再び増殖することもありました。
葉の裏などに残って駆除しきれなかったアブラムシが増えるのかな?と推測しています。
またあまり梅に近づいて水を噴射すると、水に飛ばされたアブラムシが体にかかるという気分のよろしくない思いもします。
この方法を採用する場合、高圧洗浄機などがあると効果的かもしれません。
梅の葉は落ちてしまうでしょうけど。
テントウムシにアブラムシを食べてもらう
テントウムシはアブラムシの天敵であり捕食者です。
凄い勢いでアブラムシを食べてくれます。
テントウムシは成虫だけでなく幼虫もアブラムシを食べるのです。
2014年ころだったと思いますが、テントウムシが大発生した年がありました。
この年はアブラムシ対策を何もしませんでしたが、梅の木にアブラムシがつくことはありませんでした。
テントウムシはそのくらい勢いがあるアブラムシの天敵なのです。
ところが、テントウムシも気まぐれなので我が家の梅の木だけにいてくれるわけではありません。
お腹一杯になるとどこかに飛んで行ってしまいます。
また、蟻がいるとテントウムシの活動が阻害されてしまいます。
蟻がテントウムシを取り囲んだりして、まるでテントウムシを苛めてるようです。
蟻が多い場合などは蟻除けの薬剤を梅の木の周辺に散布しても良いかもしれません。
梅の実や金柑などの果実が落ちていると蟻が集まってしまうので地面は綺麗にしておく方がいいですね。
アブラムシ駆除をテントウムシに頼るにはテントウムシの数が肝心。
アブラムシの増殖を食い止められる程のテントウムシが集まっているかどうかを見極める必要があります。
テントウムシは最も手間がかからないアブラムシ駆除方法でした。
農薬を散布する
農薬の使用は最後の手段だと考えています。
家庭の庭に地植えされている梅から実を収穫して梅シロップを手作りするなら無農薬が良いですよね?
無農薬の梅なんて贅沢この上ない。
だがしかし、アブラムシの猛攻から梅の木を守りきれないと判断したならば早めに農薬の使用に踏み切るべきでしょう。
我が家ではアブラムシ駆除にスミソン乳剤を使用しています。
1,000倍に薄めたスミソン乳剤を噴霧器で梅の木の隅々まで散布します。
葉の裏など手が届きづらい場所にもアブラムシは潜んでいるのでムラなく丁寧に、それこそ葉の一枚一枚に気を配って散布します。
せっかく農薬の使用に踏み切るのですからここでの失敗は許されません。
農薬を散布するといっても家庭用の果樹なんて1本か2本程でしょうから農薬は1000倍に薄めたものが2リットルもあれば十分でしょう。
農薬は少しだけ用意すればいいのですが、散布するための段取りは散布量の多少に関わらず同じ手間。
体に薬が付着しないように長袖・長ズボンを着て、目は花粉用ゴーグルで防備し、マスクを着用し頭は帽子をかぶり完全装備です。
これが暑い。苦しい、鬱陶しい。
この重装備で脚立に乗り、木の上の方まで手を伸ばし農薬を散布するのは結構な重労働ですよ。
上を向き続けると首が痛いし、手を挙げっぱなしなので肩は凝るし、暑さでめまいするし。
でも作業としては1時間程度かな。
農薬を使ってしまうとテントウムシなどアブラムシ以外の虫も死んでしまいます。
ちょっとかわいそうなのですが、薬の効果はてき面でムラなく散布すればアブラムシは翌日にはいなくなります。
また一度散布すればその後再びアブラムシがつくことも予防できます。
永遠ではないのですが、2,3か月程は効果を感じられます。