我が家の庭には柚子の木があります。
毎年5月から6月頃、白い小さな花をつけますが、2016年は例年より多くの花を付けてくれました。
我が家には柚子、夏みかん、梅、金柑と4種類の果樹が植えられています。
その中でも柚子の実が一番使い勝手が良く、ありがたい実りです。
冬場に大活躍する柚子の実
冬至の日にお風呂に柚子を入れて柚子湯を楽しむご家庭が多いと思いますが、柚子の実は12月の冬至の頃に収穫時期を迎えます。
我が家の庭に実る柚子も食用よりお風呂に入れるために使われます。
柚子湯は本当に体が温まりますし柚子の油分がお肌を艶々にしてくれるので、冬場の乾燥した空気でカサカサになったお肌のケアにピッタリです。
一日の終わりに柚子湯に浸かるとお肌の質感がしっとりとして、しかも就寝時まで体がポカポカと温かく、その感覚は入浴剤とはまた違った使用感と効能を感じられて大変ありがたいです。
冬の季節にありがたい柚子は、スーパーで購入するとなかなか高価で入浴剤代わりに毎日柚子湯を楽しむのはちょっとお財布に厳しいもの。
でも柚子湯の香り、美肌効果、保湿効果、保温効果は毎日楽しみたい。
そんなワガママな我が家の願望を一本の柚子の木が叶えてくれています。
「お風呂の準備が出来たから柚子取ってきてー」
というお母さんの言葉に子供たちが庭にある柚子の木から柚子の実を二つほど摘んできます。
庭にある柚子をちょっと摘んでお風呂に入れるというシーンはいい光景ですね。
一本の柚子から収穫できる柚子は毎年20から30個ほどと少ないので冬の間ずっと柚子湯を楽しむことは残念ながらできません。
冬至を挟んで12月の間くらいは柚子湯を楽しめる程度の収穫量になるのかな。
今年から剪定を弱めにして、枝を育てて柚子の収穫量を増やそうと計画中です。
柚子の木のお手入れ
剪定は棘に注意
柚子は大きな棘があります。
新芽の頃は柔らかい棘も、だんだん硬く鋭くなります。
剪定は柚子の風通しを良くするために葉が茂っているところを中心に葉を切り取りますが、この時に悩ましいのが柚子の棘です。
どんなに気を付けてもやっぱり棘が刺さって痛い思いをしてしまいます。
更に問題なのは、剪定枝を処分するときです。
ウチの自治体では剪定枝は束ねて、葉の部分はビニール袋に入れて収集します。
この束ねる・袋詰めする作業の邪魔になるのが棘なのです。
ビニールは破けてしまうし、束ねるときも棘が刺さるし大変な思いをしますね。
柚子の害虫。アゲハチョウの食害
アゲハチョウの幼虫は柚子につく害虫です。
でっかい芋虫の見た目はちょっとグロテスクなのですが、アゲハチョウがひらひらと飛んでいる光景はなかなか風情があるので敢えて補殺したり農薬の散布はしていません。
だからウチの柚子の葉はアゲハチョウの幼虫の食害に晒されて無残な姿になってしまいます。
柚子は春先から夏過ぎまでグングンと葉が伸びます。
大食漢のアゲハ幼虫に負けない勢いで伸びるので、特に対策をしなくてもたくさんの実を付けてくれます。
柚子の木は丈夫
柚子は頑健で丈夫です。
アブラムシやカイガラムシのような害虫に悩まされることもなく、水やりもとてもルーズな管理で大丈夫です。
土がカラカラに乾いていても平然としていますし、冬場に特別な管理も不要です。
肥料は本当は年に3回ほど施すらしいのですが、ウチの場合は緩効性肥料を年1回程度。
しかも白い粒粒の良くある化成肥料を適当に根元付近に蒔いているだけ。
本当はもっとちゃんと管理しなきゃいけないんでしょうけどルーズです。
それでも毎年花を咲かせ実を付けてくれる孝行ものなんです。
常緑植物の柚子は目隠しとしても最適
柚子は一年を通じて葉を茂らせています。
落ち葉のお掃除はほとんど不要。
道路際の窓の外など、人目が気になるところに目隠しとして稙栽するにも向いている果樹です。
柚子はシマトネリコのような美しい樹形は期待できませんが、柚子の実と目隠しと育てやすさを考えるとお手頃なガーデニング果樹としておすすめできる品種です。
まとめ:ガーデニング果樹として実用性の高い柚子
趣味でガーデニングを楽しむ場合、あまり多くの時間を庭木のお手入れに割くことは出来ません。
なるべく少ない労力で多くの収穫を楽しみたいものですよね。
私のような「楽して大収穫」を信条にしている果樹ガーデニング入門者の場合は、栽培に失敗して収穫ゼロ!になってしまうとあっという間にへこたれてしまいます。
そんな新米のガーデナーにも優しい果樹が柚子です。
私にもお世話が出来た。しかもたくさんの実りを楽しませてくれた「柚子」。
これからガーデニング果樹に挑戦する方々、「柚子」に挑戦してみては如何でしょうか?