自宅でも簡単に出来る夏みかんの追熟を体験レポート

昨年(2017年)の12月に収穫した夏みかん。収穫量は例年並みで上々です。

今シーズンは夏みかんの「追熟」に初めて挑戦しました。

夏みかんを「追熟」した経験と、追熟後の夏みかんの様子についてレポートします。

追熟とは

追熟とは、果実を収穫後に一定期間保存して、熟成を待つことです。

果物は十分に熟れてから収穫をするものだと思い込んでいましたが、実は未成熟な状態で取り込んだ後に、食べ頃になるまで待つ「追熟」が必要な果物も数多くあります。

身近な果物にも追熟を行っているものは多くて、例えばバナナなどは「追熟」が必要な果物の一つです。

夏みかんも、この「追熟」をすることで、酸味が抜けて甘みが増し、美味しく食べられるようになる果物なのです。

12月頃になると、木の枝で大きく成長する夏みかんの果実。

綺麗なオレンジ色の夏みかんは一見すると食べ頃に思えますが、まだまだ熟していないのです。

果物が成熟する仕組み

果物の成熟には「エチレンガス」という物質が重要な役割を果たすそうです。

キウイフルーツの場合、わざわざ「エチレンガス」を与えて追熟をして、甘いキウイフルーツに仕立てる作業をします。

エチレンは殊更に特殊な物質ではなく、果物自身からも放出されるほど一般的なガスです。

りんごはエチレンガスをたくさん放出する果物の一つですが、未熟な果物とりんごを一つの袋に入れておくと、果物の成熟を助ける働きが得られると言います。

これは、エチレンガスを放出するりんごの特性を上手に活用した例ですね。

さて、果物の成熟に大切な働きをするエチレンガスですが、夏みかんの追熟にもエチレンガスは必要です。

と言っても、わざわざエチレンガスを外部から加えるようなことはしません。

夏みかんの果実自体から発生するエチレンガスを、効果的に利用できる環境を作ってあげればいいだけです。

具体的な方法は、夏みかんの実をビニール袋に閉じ込めるだけ。

ビニール袋は空気やガスを密閉するのに適しているうえ、安価でどこの家庭でも入手が容易なので、追熟のための準備としてはハードルは低いと言えるでしょう。

夏みかんを追熟する方法

まずは夏みかんを綺麗に洗う

夏みかんを綺麗に洗う

夏みかんを綺麗に洗う

自宅の庭にある果樹から収穫する果実は、普段スーパーで見るものと随分と違って見えます。

収穫したての夏みかんは、どこか色がくすんだようで、スーパーのフルーツコーナーに陳列されているような鮮やかなオレンジ色ではありません。

その見た目は、お世辞にも美味しそうには見えず、やっぱり自家栽培の夏みかんの見た目はイマイチだなぁーとガッカリしてしまいます。

でも、自宅で収穫された夏みかんの実はちょっと汚れているだけ。

食器洗剤で洗ったら、見違えるほど鮮やかなオレンジ色を見せてくれます。

追熟の前に、夏みかんの果実を一つ一つ水洗いして汚れを落として置くと、追熟中に起こる外見の変化に気付きやすくなります。

また、洗うことで害虫や果実についたキズなども把握できるので、洗浄作業は真剣に取り組みましょう。

本来、柑橘類はキズに弱く、ちょっとしたキズでも、そこから果実が傷んでしまうことがあります。

でも夏みかんは皮がとても厚くて、ちょっとしたキズではビクともしません。

だから、洗浄するときも、多少乱暴に扱っても大丈夫。

綺麗に洗ってあげましょう。

洗浄後の夏みかん

洗浄後の夏みかん


水洗いした夏みかんを乾かす

水洗いした時の水分が残ったまま、ビニールに入れてはいけません。

まずは水分を丁寧にふき取ること。

そして部屋の中で自然乾燥しましょう。

床の上に新聞紙を広げて、その上に夏みかんを並べて、風通しが良く陽の当らない場所で半日ほど放置すれば大丈夫。

夏みかんの実を一つ一つ拭いていると、洗浄前の汚れた状態との違いにびっくりしますよ。

夏みかんの果実をビニール袋に詰める

いよいよ夏みかんをビニール袋に詰めます。

ビニール袋に詰めるときには、エチレンガスが抜けないように、なるべく密封するように注意が必要です。

夏みかんの実から放出されるエチレンガスを逃がさず、効果的に成熟させましょう。

とは言え、一つ一つの果実を袋詰めする作業は、単調で飽きます。

ちょっと手を抜いて、2個、3個の実を一つの袋に詰めてしまえ!なんて安直に考えてしまうもの。
でも、本気で夏みかんを追熟するなら、ここは頑張り所です。

丁寧に一つずつビニール袋に詰めましょう。

夏みかんの追熟は1ヵ月から2ヶ月ほどの期間、収穫かごにいれて涼しい部屋の隅に保存するのですが、複数個の夏みかんをまとめて袋詰めしてしまうと、その中の一つが痛んだ場合に一緒に入れた夏みかんも巻き添えになる可能性があります。

一度袋詰めしたら、エチレンガスが抜けないように、完熟するまで袋は開けたくありませんから、個包装した方が良いんですね。

袋詰めした夏みかんを収穫かごで保存する

夏みかんをビニール袋に詰めた後は、収穫かごに入れて風通しが良い部屋に静かに保存しましょう。

どこにでもある段ボールに保存したくなりますが、収穫かごがおすすめです。

収穫かごは網目状のコンテナなので、箱の下部にある夏みかんの様子も目視できて、夏みかんの様子がわかりやすく便利なのです。

保存場所は、直射日光が当たらずに、また掃除の時にゴロゴロと動かないような場所が良いです。

そして、時々は夏みかんの熟し具合を確認しましょう。

夏ミカンの追熟に必要な保存期間

家庭で栽培した夏みかんの場合、追熟に必要な期間は一概には決められないように思います。

それは、収穫した時点での果実一つ一つの成熟具合や、皮の厚みなど、夏みかんの個性が異なっているから。

でも、2ヶ月ほど追熟すれば、酸味が抜けるとともに甘みが増して、ボチボチ食べ頃を迎えます。

まとめ:自宅で夏みかんを効率的に追熟するコツ

果物が熟すためには「エチレンガス」が必要です。

エチレンガスは果物が自分で発生させるガスですが、密閉された空間でエチレンガスが逃げない工夫をすると、夏みかんを効率的に成熟させることが出来ます。

そのためには、夏みかんの実を一つ一つ丁寧にビニール袋に詰めましょう。

袋詰めする前には、夏みかんを綺麗に水洗いすることも忘れずに。

木の枝に生った夏みかんをそのまま食するととても酸っぱいですが、追熟をすれば美味しい夏みかんを食べられます。

12月の終わりに収穫した夏みかんが、追熟によって食べごろになる時期は2月から3月の終わりごろです。

この時期は、スーパーの陳列棚に並ぶ果物が少ない時期なので、食べごろになった夏みかんはとてもありがたいです。

また、夏みかんは葉酸の量も多く、若い女性や子供にとっては貴重な栄養源でもあります。

庭に植えられた夏みかんは、その酸っぱさから家族の評判もイマイチかもしれません。

栄養価の高い夏みかんを「追熟」して、上手に召し上がってみては如何でしょうか?

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