我が家の食洗機(Panasonic 食洗機 NP-TR3)は過去3回水漏れを起こしました。
水漏れの原因は給水ホース・排水ホースの接続不良です。
食洗機のトラブルで多いものが水漏れトラブルですが、実際に水漏れを経験してわかった食洗機を設置するときに気を付ける点をまとめます。
水漏れの原因で多いのは給水ホースと排水ホースの接続不良
とても便利で毎日の夕食後にゆとりを与えてくれる食洗機ですがトラブルもあります。
私自身が経験した食洗機のトラブルでは水漏れが最も多いトラブルでした。
私の友人にも食洗機を使っている人が何人かいますが、水漏れを経験した人は多いです。
食洗機は水を使う家電製品ですから洗濯機と同じように給水部と排水部があります。
給水ホースの接合部分と排水ホースの接合部分から水漏れすることが多く、我が家も3回の水漏れのうち2回はホースが原因でした。
私が経験した水漏れは幸い水が噴出する様な強烈なものではなくて、気付いたら食洗機の下部が水浸しになっていたというものです。
食洗機の水漏れは食洗機底面の床部分に水が溜まるので、流れ出た水が流し台からシンクに排水されていると食洗機が水漏れを起こしていることに気づかないかもしれません。
床が水浸しになると被害も大きくなってしまいます。
特に食洗機を設置した直後は水漏れに気を付けておくと安心です。
給水ホースからの水漏れ
食洗機に接続される給水ホースは食洗機本体と水道の蛇口につけられた分岐水栓を繋ぐものです。
食洗機本体給水部と分岐水栓の2か所の接合部のいずれかから水漏れをするのですが、私は両方の水漏れを経験しました。
食洗機本体給水部の接続不良
給水ホースは食洗機の裏側にナットで締め付けて取り付けます。
この給水ホースの接続部が狭くてナットを締めるにしても力を入れづらいのです。
しっかりとナットを締めたつもりでも締め付けが甘かったり、また食洗機を使用しているうちにいつの間にか緩んでしまったりして水漏れを起こしてしまうのです。
食洗機の取扱説明書にも給水ホースのナットはしっかり締めないと水漏れします!と大きく注意書きがあるので気を付けながら取り付けるのですがそれでも甘くなってしまいます。
私の友人は食洗機を購入した際、業者に取り付けを依頼したにもかかわらず給水ホースの接続不良で水漏れを起こしたそうです。
業者が取り付けても失敗するくらい食洗機本体の給水ホースの取り付け口は狭いのです。
また、ナットを締める時は必ずまっすぐに取り付けないと本体のねじ山を破損してしまう可能性があります。
食洗機本体のねじ山を破損してしまうと修理が必要になるので、ここは焦らずに丁寧な作業が必要です。
分岐水栓とホースの接続不良
分岐水栓への給水ホースの接続は洗濯機の場合と似ていてそれほど難しくありません。
分岐水栓のコネクタ部に「カチッ」と音がするまで押し込むだけなのですが、この押し込みが足りなかったり斜めに繋げていると水漏れを起こしてしまいます。
給水ホースのコネクタ部はスライドする仕組みになっていて、この部分を手でスライドさせてから取り付けると楽に接続できます。
分岐水栓に給水ホースを取り付ける時には、分岐水栓側の止水コックを締めて水を遮断した状態にしておきます。
給水ホースの劣化による水漏れ
食洗機の給水ホースは汎用品なのでメーカー指定のホースでなくても繋がるはずです。
この給水ホースですが、ホースの両端にゴムパッキンが埋め込まれています。
水道製品によくある構造なので、水道の蛇口交換などをDIYでご経験されている方なら一目でその仕組みを理解できると思います。
私が経験したのはこの給水ホースのゴムパッキンが劣化して水漏れを起こしたケースです。
分岐水栓への接続口からの水漏れに気づいて原因を探っていくとホースが劣化していることが判明しました。
交換が必要だなと色々探したのですが、給水ホースのような部品は意外に高価なのです。
しかも在庫を置いている店舗が少ないので入荷まで待たされることもあります。
この時は給水ホースにコストをかける気にならず、自分で給水ホースのパッキンを交換しました。
まずは交換するゴムパッキンと同じものを探すのですが、これは意外に簡単に見つかりました。
金物屋(ホームセンターにもあります)で給水ホースの現物を店員さんに見せるとすぐに交換用のゴムパッキンを教えてくれました。
それは全く同じゴムパッキンではないのですが、同等品でほぼ同じものです。
給水ホースの設計はゴムパッキンの交換まで考慮されていないようで、簡単には交換できませんでしたが強引に取り替えました。
すると無事に水漏れが解消したのです。
給水ホースは2,000円程度するのですが、ゴムパッキンの交換は200円程で済んでしまったのです。
排水ホースからの水漏れ
排水ホースの接続不良
排水ホースは本体裏側にある排水口にホースバンドで固定するだけの簡単な接続です。
給水ホースの接続とは比べものにならないくらい簡単につけられます。
しかし簡単だからこそ落とし穴があるのです。
給水には気を付けていたのになぜか排水ホースの繋ぎを疎かにしてしまうと水がジャージャー漏れます。
食洗機の排水時の水の勢いは予想外に強くて、しかも庫内に貯められた水を一気に排水します。
また食器を洗った後の排水は熱いです。
食洗機は温水で食器を洗いますが、かなり温度の高い温水です。
この排水ホースが外れてしまうと食洗機の周辺は一気に水浸しになってしまいます。
しかも食器を洗った後の洗剤と汚れを含んだ温水です。
排水ホースの接続は簡単な構造に惑わされず、給水ホースと同じ気持ちで取り付ける必要があります。
排水ホースの劣化
給水ホースと違って排水ホースの作りはチャチで、ホースの素材も薄いゴムです。
この排水ホースは劣化するとひび割れが発生して水漏れを起こします。
劣化によるひび割れは目視するのが困難なほど小さいこともあるので、水漏れの場所を特定するのは困難なのです。
本来は簡単に劣化しないような設計なのでしょうが、排水ホースのひび割れを誘発するアクシデントが起りやすい事情があります。
それは食洗機を設置したり移動するときに重たい食洗機を持ち上げ切れず、思わず食洗機本体で排水ホースを踏みつけてしまうことがあるのです。
そんな小さなトラブルでもホースの早期劣化の原因になってしまいます。
食洗機ドアのゴムパッキンが汚れていると水漏れする
意外に思われるかもしれませんが、食洗機の開口部(ドア部)のゴムパッキンが汚れていたり劣化していると水漏れを起こします。
長年の使用で食洗機の内部には溶け切れていない洗剤が固着していることがあります。
この様な汚れはマメに掃除しなければならないのですが、この洗剤カスがドア部のゴムパッキンに堆積するとドアを閉めたつもりでも僅かな隙間が発生して、そこから水漏れを起こしてしまいます。
ゴムパッキンは破損しやすいので清掃する際には絶対に鋭利な金属や爪楊枝などで擦らず、柔らかなキッチンペーパーなどで丁寧に清掃します。
本来食洗機はドアが閉まっていないとスイッチが入らないようになっています。
しかしゴムパッキンの間に挟まった汚れまでは検知できずに食器洗浄を始めてしまうのです。
食洗機のドアは前開きで開口部も大きいのでゴムパッキンが貼られている部位も広いです。
給排水部に異常が見当たらないときにはゴムパッキンの周辺を確認してみましょう。
食洗機本体の故障による水漏れ
食洗機の本体が異常をきたして水漏れを起こすこともあります。
長く使用していることで部品が経年劣化を起こしたり、水を溜める部分に亀裂が入ったりして水漏れを誘発しますが、食洗機本体に異常が発生した場合は修理より買い替えを検討すべきです。
食洗機本体が故障を起こすのは使用開始から7,8年が経過したころから増えはじめますが、ある程度の使用年数が経過するとたとえ水漏れの原因を修繕しても他の部品も寿命を迎える頃なので故障が頻発することになります。
食洗機は水を扱う電化製品なので漏電などの事故を考えると迷わず早めに買い替えの決断をするべきです。
水漏れを起こしやすい時期
食洗機には水漏れを起こしやすい時期があります。
それは年末の大掃除の時期。
なぜその時期に水漏れを起こしやすいかというと、キッチンの大掃除で食洗機を動かすからです。
普段は殆ど動かすことのない食洗機ですが、給水ホースや排水ホースを外して手の届かない部分の掃除をしたりします。
キッチンを清潔にすることはとても良いことですが慣れないことをするとトラブルも起こるんです。
大掃除時期に限らず、食洗機を移動したりホースを外したりした前後は水漏れに気を付けておきましょう。
原因の特定が難しい食洗機の水漏れ
食洗機の水漏れについてまとめましたが、水漏れが起ってしまうとその原因を特定するのはなかなか難しいです。
目に見えるほどの勢いで水が噴出する水漏れは珍しくて、ほとんどは染み出るような水漏れなのでなかなか目視で見つけられないのです。
排水時や扉部の水漏れは食洗機を動作させてみないと判らないので更に厄介です。
食洗機はメーカーに修理を依頼すると出張修理になるので出張作業費が必ずかかってしまいます。
食洗機が水漏れを起こした場合は機械の故障を疑う前に設置方法やホースの接続ミスを確認して、確実に設置されていることを確認しましょう。
食洗機が水漏れを起こしたときにチェックする項目
最後に食洗機から水が漏れているときに確認すべき項目をまとめます。
- 給水ホースの本体側接続部は緩んでいないか?
- 給水ホースの分岐水栓接続部は奥まで差し込まれているか?
- 給水ホースのゴムパッキンは劣化していないか?
- 排水ホースは本体排水口にしっかり接続されているか?
- 排水ホースが劣化してひび割れなどしていないか?
- 本体の扉部分のゴムパッキンは汚れていないか?
- 本体は水平になっているか?
標準食器容量:5人分(40点)
標準総使用水量:11L(標準コース)
消費電力(50/60Hz) 最大:1165W/1185W
モーター:65W/85W
ヒーター:1100W
寸法:幅550×奥行344×高さ598mm
質量:約1.9kg
運転音(50/60Hz):約37dB/約39dB
給水ホースの長さ:1.2m
排水ホースの長さ:1m
電源コード長さ:1.9m
付属品:専用洗剤 吸盤 排水ホース・ホースバンド 給水ホース 調整脚