種まきから育ててきたラベンダーがやっと花を咲かせてくれました。
ホームセンターで買った種を蒔き、発芽させて花が咲くまでに3年です。
ラベンダーを育てるのがこんなに大変だとは思わなかった。
そもそもハーブなんか簡単という「印象」があって、知識も無いままに育て始めたラベンダーですが、だいぶ大きくなってから突然葉が灰色に変色して枯れてしまった株がありました。
ラベンダーは暑さに弱い植物だったのです。
ラベンダーには冷涼な環境が必要
ラベンダーはハーブの一種ですが、そもそもハーブは野草の類で丈夫だという思い込みがありました。
ハーブは丈夫。だからハーブの仲間であるラベンダーも丈夫なはずという先入観があって、乱暴な管理をしていました。
しかしラベンダーは高温多湿の環境を嫌う植物で、夏を越えるのが難しい品種だったのです。
私はそんな知識は全く無く、ひたすらに陽に当ててたっぷりと水やりをしていました。
ラベンダーの葉が灰色に変色してしまったのは、高温多湿の環境に晒してしまったことが原因でした。
種から育てるラベンダーの成長は遅い
種から発芽させて育てたラベンダーは成長がとても遅く、なかなか大きくなりませんでした。
ところが、苗を育て始めて2年目の半ばころから急に茎が伸び、葉も増えてきます。
これは調子がいいぞと安心していた矢先に葉の根元部分から灰色に変色し始めました。
灰色に変色し始めた葉は根元の部分から徐々に広がりを見せます。
しかしラベンダーの特性についての知識が無かった私は茎が伸びたせいで不要になった根本の葉が自然と落葉しているだけだろうと安易に考えていたのです。
拡大する灰色の葉
葉の変色を確認してからも特に対策を施さなかった結果、灰色の葉はどんどん拡大します。
ラベンダーは3鉢育てていたのですが全ての鉢が同じ症状になりました。
私は3鉢とも同じ時期に同じような症状で株が弱ってしまったことから、悪い病気にかかってしまったのだろうと思いました。
植物が病気になったときにはたっぷりと陽に当てることが大切。
そう考えた私はラベンダーの鉢を陽当たりの良い場所に移し、更に水をたっぷりと与えたのです。
しかしラベンダーにとってこの環境はとても住み心地の悪い環境でした。
本来ラベンダーが好む環境とは真逆の状態にしてしまったのです。
遂に枯れてしまったラベンダー
そして遂に最も小さな苗が枯れてしまいました。
全ての葉は縮れて灰色に変色し、茎はポキッと簡単に折れてしまいます。
そのラベンダーは遂に一度も花を咲かせることなく枯れてしまいました。
残った2つのラベンダーの葉も灰色に変色していましたが、その広がりは落ち着いてきたように感じられました。
ラベンダーの葉を灰色に変色させないためのお手入れ方法
ラベンダーが好む場所は次のような条件が整った土壌です。
- 日当たりが良い
- 風通しが良い
- 水はけが良い
丈夫なラベンダーを育てるためにはこの様な環境を整ることが大切です。
茎を間引く
もし葉が灰色に変色してしまったら、それはラベンダーの根元の風通しが悪いことが原因です。
高温多湿にならないように、葉や茎を間引いて風通しを確保しましょう。
そして涼しい環境を作ってあげるように心がけるとラベンダーの株の健康を維持できます。
茎を間引くときには地面に近い発育の悪そうな茎を選んで、株の根元に近い部分から切り取ります。
ラベンダーのように、細く混み合っている枝を間引く場合は、刃先が細いハサミを使うと作業がしやすくなります。
剪定ハサミのように太い枝を切るハサミよりも、植木バサミ(木バサミ)の方が使いやすいでしょう。
植木バサミは草花のお手入れに便利なハサミですので、ガーデニングの基本道具として一つあると便利だと思います。
灰色の葉をそぎ落とす
灰色の葉はもう元には戻りませんので茎からそぎ落としてしまいます。
茎を痛めないように指で葉を落とします。
削ぎ落した葉は土の上に放置してはいけません。
細菌が繁殖してラベンダーの病気の温床になるからです
1枚1枚拾って捨てましょう。
全部の葉が灰色になってしまった場合
もしほとんどの葉が灰色に変色してしまっても諦めないでください。
我が家のラベンダーもほぼ全ての葉が灰色になってしまいましたが、無事に復活して花を咲かせました。
枯れてしまったと早とちりをしてしまわないように、暫く様子を観察しましょう。
3年目にしてラベンダーが初めて開花
ラベンダーを種から育てるのは上級者向けの育て方で、私のような初心者には少々荷が重いそうです。
3鉢あったラベンダーのうち1つは残念ながら枯れてしまいました。
残った2つのラベンダーも一時はもう枯れてしまうか?と思われましたが春になり花を付けました。
種から育てて3年が過ぎてようやく花を咲かせることが出来ました。
ラベンダーの花は香りが良く、玄関前に置いたラベンダーの香りが家の中にいても感じられます。
花だけでなく、茎や葉に少し触れただけでも手に香りが移るほど素晴らしい芳香を楽しませてくれます。
実際にお庭に置いてみるとラベンダーの良さを実感できます。
ラベンダーは是非お勧めしたいハーブです。
1年間のラベンダーの育て方を、月ごとに詳しく解説
ラベンダー栽培のポイントは夏越し。
気候に合う種類を選んで無理なく夏を越せるように工夫すれば、毎年美しい花を楽しめるはず。
本書は、ラベンダーの主な種類(系統)別に栽培方法をやさしく解説。
この1冊があれば、初めての人でも迷わず栽培に取り組めます。
【目次】
ラベンダーの魅力と主な系統
12か月栽培ナビ(各月ごとの作業と管理のポイント)
ラベンダーの利用法
寒冷地・高冷地での栽培
暖地での栽培
ラベンダーを使った植栽プラン
栽培を始めるときには
系統別早見表
栽培の用土と鉢
用語ナビ