虫に強いはずのシマトネリコを食害するハマキムシ

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害虫駆除
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病害虫に強いと言われているシマトネリコですが、害虫の被害が全くないわけではありません。

特に幼木では害虫の食害が大きな脅威となります。

我が家に初めて来た高さ80センチのシマトネリコに起こった害虫による食害とその対策の記録です。

小さめのシマトネリコを地植え

2014年5月4日に980円で購入したシマトネリコ。

購入した時の大きさは高さが80cm程度でした。

お買い得な商品で、シマトネリコのような人気の品種にしては安く入手できたと思います。

このシマトネリコ、購入時はプラスチック製の植木鉢に植えられていましたが、すぐ庭に地植えすることにしました。

小さい個体だったので、大き目のテラコッタに移してベランダで育てるのもいいかなと思ったのですが、ちょうどリビング前の庭に何も植えられてなく、寂しかったのでそこに地植えすることにしました。

リビング前の庭は一応「南向き」なのですが、小さな庭で日当たりもあまりよくありません。

小さなシマトネリコがちゃんと育ってくれるか心配でした。

幸い地植えの後枯れることも無く、取り敢えず移植は成功。

しかし当初の思惑ほど順調に成長してはくれませんでした。

予想外の害虫被害

シマトネリコについては病害虫に強く成長の速いシンボルツリーに最適な品種というイメージを持っていたので、移植した5月から夏にかけてどんどん大きくなってくれるものと期待していました。

しかしこちらの思惑とは裏腹に予想ほど大きくなってくれません。

しかも、害虫がついてしまったらしく、葉が食害されています。

それも柔らかい新葉ばかりが食い荒らされてしまい、葉脈も残らないほどの大被害です。

新葉を食べられてしまったシマトネリコは元気をなくしてしまいます。

グングン成長するはずの葉が根こそぎ食害されてしまうのですから、元気もなくなりますよね。

新葉が食害されるときには必ずその周辺の葉に黒い粒が点々と付着していて訝しく思っていたのですが、それが害虫のフンだということに気付くのは随分後のことです。

もっと早く気付いていれば、対策も変わっていたかもしれません。

シマトネリコを食害していた犯人はハマキムシだった

正体不明の害虫が残したと思われるフンの周辺を入念に探しますが、犯人の害虫はなかなか見つかりませんでした。

そんなある日、丸まっているシマトネリコの葉に気付きます。

調べてみるとどうやら「ハマキムシ」という種類の害虫だということが判明。

この虫、凄まじい食欲で、シマトネリコの葉をガンガン食べてしまいます。

高さ80センチ程度の我が家のシマトネリコはひとたまりもありませんでした。

あっという間に新葉は無くなってしまい、無残に痩せこけた姿に。。。

大切なシマトネリコを守るためハマキムシを探しますが憎らしいことにこのハマキムシ、目視で確認するのはとても難しい。

体の色が新葉とほとんど同色で、見つけづらいのです。

農薬の散布も検討しましたが、丸まった葉の中に隠れているハマキムシにはなかなか効果が得られないようなので諦めました。

その結果、シマトネリコの成長は鈍く、しかもシマトネリコ特有の美しい樹形や鮮やかな葉の色も損なわれてしまうというとても残念な結果となってしまいました。

ハマキムシとは

そもそもハマキムシとはどんな虫なのでしょうか?

ハマキムシはハマキガという蛾の幼虫です。
日本には500種類ものハマキガがいるそうです。

年に4回から5回も発生するので、それはもう年がら年中シマトネリコの葉を食害しているといっても良いでしょう。

葉を巻いて、その葉の中に潜んでいるので農薬を使う場合は浸透移行性剤の方が良く効きます。

ハマキムシ対策は春先の農薬散布

そんな苦い経験を活かし、今年は春先に農薬(スミソン乳剤)を散布しました。

その甲斐あってか、2015年はほとんどハマキムシによる食害がありません。

害虫の被害が少なかったシマトネリコの様子はどうなったでしょうか。

おかげさまで我が家のシマトネリコはグングン成長し、高さが220センチにもなりました!

80センチだった樹高がわずか1年で140センチも伸びたではありませんか!

もう、あれよあれよという間にグングン伸びました。

シマトネリコは陽当たりが悪いと光を求めて高くなるらしいのですが、我が家の小さな庭もシマトネリコの生育に影響したのかもしれません。

シマトネリコ特有の光沢のある葉は陽の光を浴びるとキラキラと美しく、とても涼やかな風景を見せてくれます。

リビングの掃出し窓から見える景色が夏のリゾート地を思わせる爽快なものになりました。

成長したシマトネリコは害虫に対する耐性も高まる

樹高が200センチを超えた頃からシマトネリコの葉の大きさも変わってきました。

幼木の頃の葉は小さく弱々しいものですが、成長とともに大きな葉に変化します。

葉の厚みも増し、力強くなってきました。

こうなると、害虫に食害されたとしても耐久力が違ってくるのでしょう。

薬剤を散布した2015年も何枚か食害された葉は見られますが、木の成長が阻害されるほどの影響は無さそうです。

もちろん害虫はいないに越したことはないのですが、若く小さなシマトネリコほど神経質にならなくても良いようです。

殺虫剤散布に必要な道具まとめ

シマトネリコに限らず梅や椿など害虫の被害に遭いやすい植物を植えている場合、やむを得ず農薬を散布するケースがあります。

我が家で用意している家庭用の農機具です。

噴霧器

噴霧器とは農薬を散布する器具です。

液体の薬を霧のようにまき散らす大きな霧吹きのようなイメージ。

個人のガーデニングで使用される噴霧器には電動式・手動式がありますが、手動式を購入しました。

以前、電動式の噴霧器を借りたことがあるのですが意外にパワーが無いというか、頼り無い感じがしましたし電池の減りも早くあまり良い印象がありません。

サイズも様々に用意されているのですが、4リットルもあれば十分でしょう。

我が家の場合、4リットルのサイズで梅を1本とシマトネリコ、ツツジなど庭にあるすべての植物に散布できます。

家庭用噴霧器には多くの種類があるので選ぶのに苦労しますが、KOSHIN HS-401BTを選定しました。

選定の決め手になったのはメーカーでパーツの一つ一つが別売りされていることです。パーツの入手が出来れば故障しても交換して長く使えるメリットがあるからです。

KOSHIN HS-401BTのパーツリストはこちら。KOSHINパーツリスト|園芸用関連|ミスターオート

園芸用スポイト

園芸用スポイトは地味なアイテムですが散布する薬剤を作るのに絶対必要な道具です。

様々なサイズがあるのですが、例えばセフティー3 園芸用 スポイト 10ccのように10ccもあれば十分でしょう。

小さいサイズで大丈夫です。

殺虫剤

対象とする害虫に合わせて用意します。

我が家の場合なぜかオルトラン粒剤が常備されているのですが、蒔けばいいだけの簡単で重宝する薬剤です。

展着剤

展着剤とは薬剤に混ぜることで散布した薬剤が植物につきやすくするための添加剤です。

ほんの少ししか使用しないので、小さなサイズで大丈夫です。

人によっては展着剤は不要と言う方もいますが、我が家では農薬と同じメーカー製の住友化学園芸 ダイン 100mlを使用しています。

シマトネリコに関する情報

ハマキムシに関する情報

ハマキガについて色々調べました。下記サイトは特に参考になる情報でした。

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