小さな庭のある家に引越しをした最初の夏、寂しい庭に鉢植えの花を購入しました。
花の育て方など全く知らないガーデニング初心者なので手入れの方法や水やりの管理など不安材料ばかりです。
せっかく購入した花を枯らしてしまうかもしれません。
そんな逆風をものともせず、美しく咲き続けてくれた丈夫で手間のかからない花と、試行錯誤しながら習得した日々のお手入れ方法をまとめます。
華やかで陽気な空気が溢れる庭には色鮮やかな花があります。
花があるだけで家の雰囲気はとても明るく、そして幸せそうに見えるから不思議です。
特に小さな庭の場合、花があると無いとでは見る人の印象は大きく変わりますね。
春先は新緑が芽吹き、「葉」だけでも心地よさを感じられますが、新緑が落ち着くと赤や黄色の彩りが欲しくなります。
春の終わりから初夏にかけての季節はホームセンターのガーデンコーナーも様々な花が溢れ、自宅の庭にも花を植えたいという気持ちがどんどん強くなります。
とはいうものの、花に関する知識も経験もほとんど無い新米ガーデナーはどんな種類の花を選ぶべきなのか全く見当が付きません。
そこでまずどんな花を育てたいのかをまとめてみました。
- 見栄えのする花がたくさん咲く品種
- 長く花を楽しみたい(花期の長い花)
- 万が一水やりを忘れてしまっても丈夫な花
- 虫や病気に強い花
- 1年で終わらず、毎年花が付く品種
- お値段控えめな花
あらためて希望を列挙すると随分と欲張りな望みばかり。。。
こんな身勝手で欲張りな願いを叶えてくれる花なんてあるんでしょうか?
あるんです。
こんな我が家でも夏の間ずっと花を楽しめた初心者におすすめの3品種はゼラニウム・ハイビスカス・ペチュニアです。
暑い夏にも花付きが良く丈夫なゼラニウム(Geranium)
初めてのガーデニングを挫折せずに順調に滑り出すことに成功した丈夫で育てやすい品種は「ゼラニウム」です。
ゼラニウムが順調に育ってくれたおかげで、その後も色々な種類の花に挑戦できました。
元々ゼラニウムという花はアフリカなどの乾燥した地域が原産だそうで、水やりには神経質にならなくて良い品種です。
ビックリするほど丈夫で真夏の暑い日差しにも負けず、どんどん花が咲く超優等生。
我が家の場合は4月初旬から11月ころまで毎日花を咲かせ続けてくれました。
このゼラニウム、スイスの家々の窓辺を飾っている花としても有名で、スイスの花風景の主役であり最も人気のある花なんだそうです。
参照 ゼラニウム Geranium | スイス政府観光局
ゼラニウム・マーケット(ゼラニウム市)Berner Graniummärit Berner Graniummärit – スイス・ミッテルラント地方 | スイス政府観光局
庭に置くだけでなく、プランターに植えてバルコニーを飾りたいのですが、それなりの見栄えにするには株を育てなければなりません。
株が大きくなればよりたくさんの花が付くからです。
ところが、大きな株のゼラニウムはあまり販売されていませんでした。
ゼラニウムを大きく育てるコツは、購入後すぐに大きめの鉢に移すことです。
その際、水はけが良くなるように鉢の下層にしっかりと鉢底石を敷き詰め、新しい培養土を多めに入れるようにするとゼラニウムは機嫌よく育ってくれるようです。
日々の管理で気を付ける点は花が咲き終わった茎をカットすることと、古く元気のない葉をマメに取り除くこと。
水はあまりやらず、どちらかというと乾燥気味がよいです。
雨には当てない方が良いらしいのですが、我が家の場合はあまり神経質に管理していません。
ゼラニウムはお値段も控えめですしガーデニングビギナーにイチオシの花です。
真夏の南国をイメージさせるハイビスカス
最近よく見るハイビスカスは越冬が出来ないという印象からちょっと敬遠していたのですが、ほんとに毎日花が咲きます。
その見事なスタイルは南国そのもの。
忙しい毎日も庭に咲いたハイビスカスを見るとまるでリゾート地にいるような、そんな気分にしてくれます。
自宅に居ながら南国気分を堪能すれば、暑い夏も楽しく過ごせます。
ガーデンコーナーで販売されているハイビスカスはほぼポットに植えられています。
購入後はすぐに大きめの鉢に植え替えましょう。
ハイビスカスは根の成長が早く、根詰まりすると花付きが悪くなるので大き目の鉢がお勧めです。
ハイビスカスの花は一日花と言って一日咲くとしぼんでしまいます。
このしぼんだ花は茎からポキっと折れますので迷わず摘み取りましょう。
水やりは朝と夕にたっぷりあげるのが理想ですが、朝だけでも枯れはしません。
でも、綺麗な花を楽しみたいなら、夕方に土が乾いていたら水やりをした方が良いです。
害虫にも強く、ハイビスカスの葉が食害されているのを見たことがありません。
花期は5月初旬から10月くらいまで、毎日新しい花を咲かせてくれました。
残念ながら2014年は越冬に失敗して枯らしてしまったのですが、2015年は昨年の失敗を教訓に越冬を成功させたいですね。
可憐な花が咲き乱れるペチュニア
ペチュニアはガーデニング初心者のくせに無謀にも種から育てました。
4月の初めに種を蒔きましたが、この種が超小さい。見えません。種というより粉と表現した方が良いでしょう。
そんな小さな種を蒔くのですが、そもそも一粒をつまめないのです。
その種まき作業はほぼ勘に頼るという大ざっぱで適当なものでした。
種を蒔いてから毎日観察していましたが芽が出る雰囲気がまるでなく、これは失敗だったなぁ。。。
と諦めかけた頃に何やら緑色の「点」が出始めます。
「点」です。虫眼鏡で見ないとわかりません。
もしやこれがペチュニアの芽かなぁと半信半疑ながら水やりだけは続けます。
緑の点は少しずつ成長し、やがて葉をつけ始めますがこの時点でもまだペチュニアらしさは見えず、雑草だと言われても不思議ない佇まいです。
初めてペチュニアを種から育てる方は、この時期を我慢強く辛抱しなければなりません。
種を蒔いてから1か月ほどを過ぎると随分とペチュニアらしくなってくるので、何とか1か月ほどは頑張ってほしいです。
ここまでくればもう大丈夫。
水やりさえしていれば毎日花を咲かせてくれます。
ペチュニアもとても丈夫で、庭を華やかに彩ってくれる花です。
花が終わった後、気を付けて見ると「種」がついているので、この種を採種すると毎年ペチュニアの栽培を楽しめますよ。