壁一面の本棚を自作して天井の梁もおしゃれに有効活用

我が家の天井は、ところどころ梁が飛び出しています。

天井の梁のおかげで、既製品の本棚のサイズでは壁に本棚を密着することが出来ず、本棚が飛び出してしまいます。

天井の梁を避けるように、セミオーダーで作る本棚はとても高価。

お部屋の壁にぴったり納まるおしゃれな本棚を探してみたものの、予算内で買える本棚は見つかりませんでした。

そこで、意を決して、本棚を自作することにしたのです。

本棚を自作するための設計

ツーバイ材で手作りした本棚

ツーバイ材で手作りした本棚

本棚を自作するといっても、DIY素人には、その手順や必要な道具など見当もつきません。

我が家でも、必要に迫られて本棚を自作せざるを得なくなりましたが、一体全体、どこから手を付ければいいのか、途方に暮れてしまいます。

ネット通販サイトで売られている本棚のデザインを参考に、本棚の全体像をイメージしても、それを自作できるような気がしません。

本棚の自作を成功させるための基本方針

本格的に本棚を作ろうとすると、骨組み構造とか板組構造とか、本棚の基本構造から設計します。

でも、難易度は上がり、週末だけの短い時間で作れるような代物では決して無いことは明白です。

日曜大工なんて、ほとんど経験の無い我が家にとって、本棚の自作は途方もない難題です。

そこで、出来ることと出来ないことを明確にすることから始めました。

まず、本棚の自作はとことん手を抜くことを基本方針に定めます。

のこぎりは極力使いたくありません。

トンカチも使いたくないので、釘やネジの使用も最小限にしたいです。

ノミやカンナなど、もっての外です。

でも、使い勝手が良くて、見栄えも良くて、低予算で、おしゃれな本棚を我が家の壁一面に作りたいのです。

手抜きで簡単に作る自作本棚の材料選び

ツーバイ材で作る本棚の材料

ツーバイ材で作る本棚の材料

のこぎりもトンカチも使わずに、簡単に本棚を作るためには、その材料選びが大きなポイントになります。

大切なことは、少ない加工で本棚になる材料を選ぶこと。

最近は、溝付き支柱のような、はじめから棚板用の溝が加工された、本棚作りに便利な材料が売られています。

この溝付き支柱材、凄く便利そうなのですが、見た目の印象がちょっとチープなところが残念。

壁一面の本棚は、人目に付く場所に置くので、おしゃれな外観はあきらめたくありません。

溝付き支柱材に匹敵する簡単さで本棚を作れる材料は、ツーバイ材です。

ツーバイ材は、素人でも扱いやすいサイズに規格化されている上に、安価で入手しやすく、とても重宝する木材です。

更に、ツーバイ材に特化した専用の建築金物も豊富で、それらを活用すれば、壁一面に広がる本棚を手作りすることも不可能ではありません。

ツーバイ材で壁一面の本棚作り

まずは本棚の設計です。

ツーバイ材を使って簡単に本棚を作るため、収納する本のサイズにはマンガの単行本(新書判)に制限しました。

ツーバイ材には、板の厚さが38mm、幅が140mmという規格(ツーバイシックス)があります。

幅が140mmあると、文庫判からB5判までの本を収納できて、ワイド版サイズのマンガも納まります。

また、CDも入る幅なので、使い勝手の良いサイズなのです。

偶然にも、天井に飛び出している梁の幅にもピッタリはまるサイズで、まさに渡りに船。

のこぎりを使わずに、買ってきたままにもかかわらず、この使い易さですから、本棚作りにツーバイ材を使わない手はありません。

天井の梁

天井の梁


LABRICOの2×4アジャスターアイアンで本棚の支柱を固定

本棚を手作りするときに一番重要なことは、しっかりとした支柱を立てることです。

柱が安定していれば、棚板などは多少斜めになっていてもなんとかなるもの。

でも、釘やネジなどで壁に無用な傷をつけたり、穴を開けたくはありません。

どうやって安定した柱を立てるのか?

ツーバイ材には、専用に設計された建築金物が豊富に販売されています。

その中には、突っ張り方式でツーバイ材を固定する金具があります。

今回は、LABRICOというブランドの2×4アジャスターアイアンという建築金物を使って、本棚の柱を固定することにしました。

2×4アジャスターアイアンで支柱材を固定する際は、天井板を突き破らないように、当て板をします。

実際に、LABRICOの2×4アジャスターアイアンを使って本棚の支柱を固定してみると、設置の翌日にネジを増し締めしただけで、特に問題なく支柱を支えることが出来ます。

LABRICO 2×4アジャスターアイアン

LABRICOの2×4アジャスターアイアンでツーバイシックス(2×6)材の本棚支柱を固定

LABRICOの2×4アジャスターアイアンを選んだ理由

ツーバイ材を壁面突っ張り方式で固定する金物は、LABRICOの他にディアウォールという製品も有名です。

今回、LABRICOを選んだ理由は、アイアンの素材感と、突っ張り金物としてはオーソドックスなネジ方式を採用している点を評価したからです。

ネジ式を採用しているLABRICOの2×4アジャスターアイアンに対して、ディアウォールはバネの張力でツーバイ材を固定します。

LABRICOの2×4アジャスターアイアンで採用されているネジ式のメリットは、微調整がしやすいことと金物の耐久性です。

バネの劣化が心配なディアウォールは、今回は選びませんでした。

更に、LABRICOの2×4アジャスターアイアンはツーバイシックス材にも対応していることも、決め手になりました。

LABRICO 2×4 アジャスターアイアン

ラブリコ ツーバイフォー アジャスターアイアン。ネジ式の突っ張り方式でツーバイ材を固定する建築金物。ツーバイ材を利用した本棚の自作をサポートしてくれます。

本棚の自作につかうツーバイ材の選び方

基本的に、ツーバイ材は、「下地材」として使われる建築材です。

私たちが普段よく目にする「仕上げ材」とは違って、何よりも丈夫さを重視する下地材は、見た目には粗さが目立ちます。

でも、このツーバイ材の「粗さ」、上手に使うと「アンティーク調」の味となって、おしゃれ感を増す効果を醸し出します。

実際にツーバイ材を使った本棚作りを経験してみてわかった、本棚の自作に向くツーバイ材の選び方をお伝えします。

反りや割れが無いツーバイ材を選ぶ

ホームセンターで売られているツーバイ材は、反りや割れがある場合があります。

直線や直角が出ていない材料は、素人が扱うには難易度が高い、難しい材です。

定規で線を引くにも、ベースとなる材が反っていると、まっすぐ引くことが出来ません。

また割れは、強度の劣化に影響します。

重量の重い書籍を収納する本棚ですので、割れがあると少々心配です。

ホームセンターでツーバイ材を選ぶときには、反りと割れの無い材料を選ぶようにしましょう。

ヤニの少ないツーバイ材を選ぶ

ツーバイ材は木材ですので、ヤニが出ます。

ヤニは触るとべたつきがあって、ちょっと不快です。

また、塗装をするときに、塗料がうまく乗らない原因となります。

ヤニが出ていても重大な欠点にはなりませんが、少ない方が作業が楽なので、ヤニの少ない材を選びましょう。

木材の節はあったほうが自作本棚のおしゃれ感がUP

ツーバイ材は木なので、当然「節」があります。

ホームセンターなどでは、皆さん「節」の少ない材を選んで購入しているようです。

本来、節があると木材の強度に影響することがあるそうで、プロの大工さんなどは、節を考慮しながら製品を作るそうです。

でも、本棚などの構造材に使う木材にとって、この「節」はとても味わい深いアクセントになります。

私も節の少ないツーバイ材を選んで購入しましたが、実際に手作りした本棚が完成してみると、「節」があった方がおしゃれ感が増すのです。

本棚を手作りするための材料を選ぶときには、木材の節についてはあまり神経質にならなくても良いでしょう。

ツーバイ材に使われる木の種類

ツーバイ材は、マツのツーバイ材、スプルースのツーバイ材というように様々な種類の木材が使われています。

材料となる樹種によって多少値段の差が出ますが、檜のようなちょっと高級感のある材料を使ったツーバイ材もあります。

私は檜材を選びましたが、ちょっとした高級感を感じられると同時に、檜特有の心地よい香りも楽しめました。

本棚作りの最重要作業工程は寸法取り

壁一面を埋める本棚を手作りするために、まずは本棚を設置する場所の寸法取りをしなければなりません。

この寸法取り、簡単そうに思えますが、素人採寸はいい加減になりがちです。1センチメートルの誤差が致命傷になりかねません。

寸法取りの段階で躓いてしまうと、この後の全ての工程が無駄になる恐れがあるので、ここは慎重に作業しましょう。

寸法取りのコツは、横着せずに、丁寧に測ること。そして、必ず紙に記録すること。

面倒くさくても、本棚を設置する場所の四隅のサイズをしっかり測りましょう。

本棚を手作りするための材料取り

材料取りとは、未加工の素材を切り分けて、本棚に必要なサイズに切り分けることです。

材料を切るので、のこぎりを使います。

ツーバイ材は、板の厚みが約38mm。

これは素人が扱う木材としては厚く、のこぎりで切るのは骨が折れます。

なので、ホームセンターで切って貰うことにしました。

ホームセンターの木材カットサービスは、直角もしっかり出してくれて、意外にしっかりと切断してくれます。

木材カットサービスを上手に利用するためには、正確な寸法取りが必須条件です。

やはり、寸法取りだけは手を抜かずに測らなければなりません。

おしゃれ感ある棚板の設置

本棚というからには、棚板を置かなければなりません。

棚板は棚板化粧板のように、専用の素材を選ぶケースが多いと思います。

私も最初は、支柱にツーバイ材、棚板は木目の綺麗なパイン集成材で本棚を作りました。

でも、この組合せだと、本棚のおしゃれ感が出ませんでした。

ツーバイ材を使った本棚の場合、棚板も支柱と同じ、ツーバイ材を使った方が綺麗な見た目になります

38mmの厚みを持つ棚板は、相当な存在感ですが、この武骨な厚みが逆に良いのです。

同じ素材、同じ厚みの支柱と棚板から作られる本棚は、キューブボックスのように見えて、とてもおしゃれな見栄えになりました。

棚板にもツーバイ材を使った本棚

棚板にもツーバイ材を使った本棚

取付簡単で高さ調整簡単な棚受けレール

棚受けレールを取り付けた本棚の支柱

棚受けレールを取り付けた本棚の支柱

棚板を乗せるための金具には、棚柱(棚受けレール)を使います。

取り付けが簡単な上に、棚板を好きな場所に配置出来る柔軟性がメリット。

本棚に使う場合、それなりの数量が必要なので、ちょっとお値段がお高くなってしまうのですが、棚板を自由な高さに配置出来る利便性の高さには代えられません。

ステンレス棚受けレール

本棚の棚板を載せるための棚受けレール。まとまった数量が必要になることが多いので、まとめ買いがお得かもしれません。

自作本棚も簡単な塗装でおしゃれな味わいに

ツーバイ材にある天然の木目をそのまま楽しみたい場合は、無理に塗装する必要はないでしょう。

でも、塗装は木材の保護に役立ちます。

最近流行っているアンティーク仕上げ塗料を使うと、ビンテージ風の仕上がりになって、とても味わいが出てきます。

我が家の場合は、オイルステインでの塗装を施しました。

木材に染み込んで、木目を活かしたデザインにしたかったというのが、オイルステインを選んだ理由です。

また、塗装も簡単で、塗りムラなど気にせずに、単純に塗装を楽しめる点もオイルステインのメリットです。

ツーバイ材に塗装する際の下地処理

ツーバイ材に塗装をする際は、下地処理をしなければなりません。

サンドペーパーで、木材の表面を平滑にするのですが、これを手作業で行うのは大変です。

我が家では、電動サンダーを使ってツーバイ材の表面を平らにしました。

電動サンダーは購入しても、それほど高価な道具ではありませんし、ホームセンターによっては、レンタルしてくれるところもあります。

電動サンダー

電動サンダー

壁一面本棚の自作にかかった費用

今回、天井の梁によるデッドスペースを利用して、壁一面に本棚を自作しましたが、その本棚の製作にかかった費用はおよそ20,000円でした。

大まかな内訳は以下の通りです。

  • 檜ツーバイ材 9枚:約8,500円
  • 棚受けレール8本:約3,000円
  • 棚受け 48個:約1,500円
  • LABRICO 2×4アジャスターアイアン 3個:約4,000円
  • 塗料:約2,000円

まとめ:便利な建具と建築材料を使えば素人でも壁面本棚を手作りできる

我が家では日曜大工など滅多にしません。

今回、私と旦那さまの二人がかりで、壁一面に本棚を手作りしました。

費やした製作時間は、企画・設計に約1日。実際の制作に約1日と、週末だけの時間で作ることが出来ました。

実際に、最も時間がかかった工程は、ホームセンターへの材料の買い出しです。

ツーバイ材売り場は、意外に混み合っていますし、私のような素人だけでなく、プロの職人さんもいたりして、買い出しだけでも相当に大変でした。

仕事は段取り七分と言いますが、この格言は、素人が作る本棚にも当てはまるみたいです。

本棚の出来上がりには、大変満足しています。

オイルステイン塗装も、木の質感を引き立ててくれます。

天井に突き出た梁は、普通に考えれば邪魔者ですが、今回の壁面本棚は、この「梁」があったおかげで作ることが出来ました。

乱雑に積まれていた書籍も綺麗に収納出来ましたし、殺風景だった壁面はおしゃれに生まれ変わりました。

ツーバイ材は安価な素材ですので、万が一失敗しても、ダメージは少なく済みます。

突っ張り方式のLABRICOの2×4アジャスターアイアンも思いの外安定しています。

高価な壁面本棚の購入を決める前に、低予算でおしゃれな本棚の手作りも、検討の余地があるかもしれません。

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